動物のパラダイス–クルーガー国立公園

クルーガー国立公園は世界で最古かつ最も著名な国立公園の一つでもあります。公園南端は直にムプマランガ州の東の端に接し、公園の北端はケープ北州域内まで伸びています。ここは世界十大国立公園の一つで、1898年ボーア共和国最後の総督・ポール‧クルーガー(Paul Kruger)によって創設されました。人類が勝手に狩猟で動物を殺していたので、クルーガーは動物の数が急激に減っているのに驚き、『私がなんとかしてこの動物たちの棲息地を保存しなければ、私たちの子孫たちは二度とヌーや、クーズー(Kudu)やライオンを見ることはできない...』と考えたのです。

クルーガー国立公園は南アフリカ最大の野生動物園ですが、いったいどのくらいの大きさなのでしょう?公園全体では南から北までの長さは350キロメートル、東西の幅は65キロメートルもあり、つまり、およそ面積が2万2千平方キロメートルもありますが、香港島の面積はわずか78.40平方キロメートルですから、その大きさがわかります。 (面積はイスラエルよりも更に大きく、大きさはイギリスのウェールズに相当します。)

今日南アフリカ国内には全部で18箇所の国立公園があり、クルーガーがそのトップです。動物の保全育成では、エコツアー及び環境保護の関連技術と研究の面で、クルーガーが世界のリーダー的地位に立っています。  
 

 1998年、南アフリカ国立公園管理局は正式にクルーガー国立公園創立百周年を祝いました。動物をよりなんの障害も無く自由に移動できるようにするために、南アフリカ政府は現在『平和公園計画』の推進を検討しており、計画に基づきクルーガーの東の境を隣国モザンビークまで拡張し、北の境をジンバブエのマナ・プールズ国立公園まで延長させるというものです。こうして、公園全体の面積を95,712平方キロメートルにし、世界最大の動物保護区の一つにします。こうすることで、トラブルが倍化し、コストも膨大な動物のふるい分けと人工移転の問題が、一挙に永遠に解決できるのです。 
 

クルーガー国立公園の生物の種類は多く、世界トップクラスです。以下例を挙げます:
★ 300種類の樹木。
★ 50種類の魚類。
★ 33種類の両生類。
★ 507種類の鳥類。
★ 114種類の爬虫類。
★ 147種類の哺乳類。
ライオン-クルーガー国立公園内には約1500頭のライオンがいます。大部分は公園中央の、ワニ橋とサザビーの間に近いところに生息しています。昼間は、ライオンは木陰で休むのが好きで、主な活動時間は朝方と夕方です。ライオンの群れの中の大部分では狩りはやはりメスライオンが担当します。ライオンの群が揃って出動する時、通常はオスライオンが獲物を追い、メスライオンがもう片方で獲物が近づくのを待ち伏せ、スキをみて動きます。時には彼らは扇形に陣形を展開して、獲物を包囲します。ライオン同士がコミュニケーションを取る方法として50種類の異なる鳴き声を利用する他、ボディーランゲージと顔の表情があります。南アフリカでライオンが共演するスリリングなツアーを手配するのは、他にはありません。