ピラネスバーグ国立公園

サンシティ付近のピラネスバーグ国立公園 (Pilanesberg National Park)は、580平方キロメートル近い面積を占めます。ここは南アフリカで3番目に大きい野生動
 
物保護区で、この保護区は古い火山の中に位置しますが、四方を見渡すと、草原上に花崗岩の岩脈が分布するだけでそんなことは想像できません。12億年前、ここは元々荒涼とした火口だったのです。   

1970年代末に、南アフリカ政府は「創世紀計画(Operation Gemesis)」を実施し、他の国立公園から当火山地区ですでに消えた野生動物を導入し、保護区周囲に囲いを設け、正式に「ピラネスバーグ国立公園」を成立しました。保護区内に生息する動物は1万頭以上で、国立公園内では4輪駆動の幌つきのジープに乗ってジャングル専門ガイドが野生動物を探しながら案内してくれます。象、ライオン及びチーター等野生動物の足跡を追いながら、各種動物の自然生態を観測するのは、スリル満点です。

ピラネスバーグ国立公園で最も珍しいのは白サイと黒サイで、創立初期には象とサイの衝突も発生し、象の腹にサイの角の穴が開いたり、サイの屁に象の牙の穴が開いたりすることが度々起きて、公園に深刻な損失をもたらしました。国立公園管理局の慎重な研究により発見されたのは、当火山地区に導入された野生動物は若すぎて、リーダーを生み出すことができなかったということです。そこで再度クルーガー国立公園から成熟したオスの象及びサイを導入すると、この緊張した状況が解決されたのです。